虹に向かって

 

二階にあるキッチンのベランダから

登校班の長い列が交差点に向かうのが見える。

 

今朝は向かい風の雨の中

子ども達が傘をしっかり支えて歩いていた。

足元はすでに雨でビッショリだろうなぁ。

 

私が英語に加えて国語算数を始めた朝も

同じような光景が眼前に広がっていた。

下を向きながら雨風に耐えて歩みを進める子らに

心の中で一緒にがんばろうね!と呼びかけたのを

思い出しました。

 

学習が苦手な子がいます。

目や耳の発達が十分ではない場合が

とても多いです。

決して本人の努力不足ではありません。

 

年齢で学習内容が決まっている学校で

そういう子ども達は遅れるばかりです。

 

なんとか周りに追いつく為に

間違った学習のやり方が定着してしまう事も

多々あります。

これも子どもが悪いのではないです。

周りの大人の理解、認識不足です。

 

子どもは雨の中、重い荷物にカサを指しながら

一歩一歩、一生懸命前に進もうとしています。

そんな子らを見守りながら

学びの方向を間違わないように寄添いながら

雨が止んで、空を見上げた時に

一緒に虹を見つける日がきっと来るはず。

そう信じてきました。

 

あれから5年

まだまだ国語算数指導は難しいと思いつつ

子ども達のチカラのすごさに支えられて

自分がやっている事の意義の深さを感じています。