屋台の少女

 

初詣に行った天満宮

三が日には屋台がずらりと並ぶ。

お天気も良く、風のない暖かな日

ちょうどお昼時だったのもあり

家族連れで賑わっていた。

 

ある屋台で少女が手伝っていました。

小学生高学年ぐらいか。

遊び半分ではなく、仕事にも慣れている様子が

その接客からわかった。

 

笑顔で声かけしたりする事はなく

無表情のようで決して不機嫌でもなく

ただ、その眼が屋台の前に立つお客さんが

買うのか、買わないのかをじっと観察していたのです。

その判断をするやいなや、やるべき事を黙々としている。

 

屋台のこちら側にいる子ども達全員が

お正月の華やぎをまとって遊びに来ている中

真剣に目の前の仕事をしているその姿に

ただ、今やるべき事に向かいあってる姿に

教えられた気がした瞬間でした。